10年使った、タミヤ定番オンロードハードスプリングセットの黄スプリングは?
自動車の整備を私はしているのですが、
15年ほど乗っている車のスプリングを純正のノーマルSPに
交換してほしいと依頼があり、私自身もこの作業に興味があり、
交換前のいつも以上に精神を集中して試運転したあと交換後
試運転したとき、予想以上に軽い段差をソフトに吸収し、
しかし高速コーナーのロールは変わらないまま踏ん張る感じがした
記憶があります。
よくスプリングはへたると言いますが、丁度10年ほど、ショックに組み込んだ
ままのミディアムSPがあるので、
先日、購入した新品のミディアムSPと比べてみましょう。
まずは、10年使ったミディアム(黄)スプリングの荷重移動量です。
続いて新品のミデイアムスプリング(黄)
比べてみます。
グラフにしてみます。
全体的に新品は少し柔らかいようですね、分かっていれば
長年使っている好きなスプリングの新品にすると又新しい動きになるかも?
逆に使い込んだスプリングしかない動きもあるかも?
ただ私にはこの違いは分からないと思いますが。
スタビライザー3本をグラフにしてみますか!
グラフにしてみますか!
スタビは構造は単純で、ピッチングには作用しないで
ロール時のみに作用しロール剛性を上げるように作られています。
今回の実験で分かることで、
ミデイアム(黄)スプリングにハード(青)のスタビライザーを
付けるとロール剛性はEXハードとほぼ同じ剛性になる。
スタビの固さによって変わりますが、スタビを付けると
ロール剛性だけをピッチングの固さは変わらずに変えれると
言った当たり前のことを分かりました。
ではどうスタビを使うのか!
私の場合、今までは付けても外してもあまり変化が分からないスタビは
重たいだけなので付けてませんでしたが、
これでは車の面白さが半減ですよね、
速さだけが全てではない!
考えることが楽しい!ラジコン!車!
ここはまだ研究中です。
しかしスタビが荷重移動量を改めて計測してみると、
ロール剛性にかなり影響していることが分かりましたので
令和新時代はスタビを組み込んだサスセットか?
実車と違って重心が低い、車重の軽いラジコンにスタビはいるか?
そもそもレーシングカーを設計する時にスタビの意味は?
スタビの違いも分からずに軽量化と思い外してしまう私には
難しいかな?
次は謎のスタビライザーに行きますか!!
TA05のリヤスタビライザーをスプリングなしの状態で
どれほどスタビライザーは仕事しているのか?
数字にしてあーでもない、こーでもないと考えてみましょう。
まずは、ソフト(赤)から
測定値です。
赤い所が2回の測定値の平均の荷重移動量(g)です。
次はミディアム(黄)
測定値です。
次はハード(青)
測定値です。
次回この測定値について考えてみましょう!
なるほど、なるほど!
4本のスプリングのデーターが取れたのでグラフに!
4つのデーターをグラフにして、考えてみましょう!
①予想どうりなこと、
スプリングが固いほど、荷重移動量は多くなる、当たり前ですが、
スプリングを手で縮めるとソフトはかなり柔らかく、EXハードはかなり
固いなと感じていましたが、データーにもその結果がでています。
人間の感覚は鋭いですね!
②以外な発見!
スプリングと巻き数の関係、赤と黄が0.5巻きの変更、黄と青が0.75巻き
青と白が0.75巻き、線径を同じで固さをけるには巻き数を変えるしかないのですが
私は巻き数を0.5巻きずつ減らしていけばバネレートは均等に増していくと
思っていたのですが、その考えが間違っていることにこの実験で
わかりました!!
改めて考えたらそらそうだ! 100巻きのスプリングの1巻きの変化と
3巻きのスプリングの1巻きの変化が同じであるわけなですもんね!
この実験で大体のロール時の外タイヤと内タイヤに荷重がわかりました。
これでまた一歩、フロントSPを固くすればアンダーステア!
リヤスプリングを固くすればオーバーステア!
の謎を解くことに近づきました!
次はハードとEXハードの比較です。
続いて、ハードスプリング(青)
自由長26mm 線径1.5mm 巻き数6.25
測定値です。
次はエクストラハードスプリング(白)
自由長26mm 線径1.5mm 巻き数5.5
測定値です。
ハードスプリングとEXハードスプリングの比較んもグラフです。
巻き数が0.75差あるので、荷重移動量も増加してますね。
スプリングと荷重移動量の関係
代表的なタミヤさんのスプリングを使って荷重移動量を測ってみたいと思います。
まずは、オンロードハードSPセットのソフトスプリング(赤)から
自由長26mm 線径1.5mm 巻き数7.5
測定値です。
次はミデイアムスプリング(黄)
自由長26mm 線径1.5mm 巻き数7.0
測定値です。
グラフにして比べてみます。
こんな感じです。
巻き数が0.5だけの違いなのですが、かなり変わりますね?
ダンパー取付角度と荷重移動の結果!
ダンパーの立っている状態と寝かした状態の測定が終わったので、
比べてみましょう。
まずは測定値比較です。
この測定値をもとにグラフにすると!
測定結果
①イメージどうり!
やっぱり、立てたらサスペンションは固くなり荷重移動量は多く、
ダンパーを寝かすとサスペンションは柔らかくなり荷重移動量は
少なくなりました。この測定でダンパーの角度20度ぐらいの変更で
20パーセントぐらいロール時の荷重移動量が増えることが分かったので、
上の支点が4個あるこの車は1個動かせば約5パーセントぐらいロール剛性が
上がることが分かったので、セッテイングの目安にはなります。
②イメージと少し違う!
ダンパーをレイダウン(寝かして取り付ける)したら、
ロールが増えるごとに移動量が増していく(プログレッシブな特性)が
出てくるだろう思っていましたが、意外に一定な増加量でびっくりしました。
③気が付いた事!
測定中に気がつたことに、ダンパーを寝かしてサスペンションが柔らかく
なってしまったエネルギーは何処に行ってしまうのか?
それはロワーアームを外側に広げる力に代わっていたのです、
レイダウンにダンパーを取り付けすると、車にどんな影響があるかは
まだはっきりしたことは言えませんが、アームは外側に常に突っ張っている
ため初期のレスポンスが良さそうに思います。
次は本番のスプリングの変更と荷重移動量を測定したいと思います。
少しの間、地味で面白くない人には面白くない内容が続きますが、
私のように走らせている時も好きですが、前日に走らせていないのに
イメージセッテイング変更を繰り返すような人は楽しめると
思います。